五感で醸す「ヨモギの野草麹作り」

〜直感と調和が織りなす、世界にひとつの発酵手仕事〜

佐用の豊かな自然に抱かれ、五感を研ぎ澄ませながら「野草麹」を仕込むワークショップを開催しました。 ただレシピ通りに作るのではなく、自分の直感や感性を「醸していく」ような、マインドフルで温かいひとときの記録です。

目に遭う野草との出逢い。レシピよりも「自分の感覚」を信じる

ワークショップの始まりは、野草との対話から。今回は、春の息吹を感じさせる色鮮やかで香りの良い「ヨモギ」をセレクトしました。

大切にしたのは、「目に遭う野草との出逢い」を直感で受け取ること。野草の量すらも、決まった数字に縛られる必要はありません。自分の心が「これがちょうどいい」と感じる感覚を信じて、心のままに素材を選び取っていきます。

麹・塩・常在菌のコラボレーション。「塩切り」で冴えわたる五感

次に待っているのは、「塩切り」と呼ばれる大切な工程です。麹、お塩、そして自分の手に宿る「常在菌」を混ぜ合わせる、唯一無二のコラボレーション作業。

作業を進めるうちに、ふわりと立ち込める麹の芳醇な香り。手のひらから伝わる感触に集中すると、次第に五感が刺激され、感覚が研ぎ澄まされていきます。自分自身が自然の一部であることを再確認するような、冴えわたる一時となりました。

鮮やかなグリーンと香りの調和。ヨモギが麹と溶け合う瞬間

準備したヨモギをハンドミキサーで丁寧に撹拌(かくはん)し、豊かな香りと鮮やかなグリーンを引き出します。

その命のエネルギーが凝縮されたヨモギを、先ほど塩切りした麹と合わせます。異なる素材がひとつに混ざり合い、美しいグリーンの調和が生まれる瞬間は、思わず吐息が漏れるほどの美しさでした。

「天地返し」で日々を愛でる。変化を味わう豊かな喜び

仕込みが終わっても、物語は続きます。これからは自宅で、毎日空気に触れさせる「天地返し」を行います。

日を追うごとに、香りは深まり、味はまろやかに醸されていきます。手をかけ、時間をかけて発酵していくプロセスそのものを愛おしむ。そんな「育てる喜び」が、これからの日常を豊かに彩ってくれるはずです。

🌿 この体験が教えてくれたこと

  • 感性を養うマインドフルネス: 麹の香り、鮮やかな緑、手の感触。五感をフルに使うことで、思考が止まり「今、ここ」に集中する豊かな時間を過ごせました。
  • 自然との共鳴: 自分の菌と、野草という自然の恵みが合わさる。それは、世界にひとつとして同じものがない、自分だけの「調和」の証明です。
  • 自立して生きる知恵: 身近な野草から暮らしを彩るものを作り出す。そんな小さな「手仕事」の積み重ねが、私たちの自立した生き方を支えてくれます。

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